犬は全身を使って感情表現をしてくる動物です。
特にしっぽは犬の感情を示すバロメーターとして、いろんな情報があふれています。
しかし、少し前まで常識だと思われていた“犬は嬉しい時にしっぽを振る”は実は違う可能性があるようです。
ここではしっぽを振ることで分かる犬の本当の気持ちを詳しく解説しています。
実際のところ、犬は何を飼い主に伝えているのか本記事で確認して、愛犬とのコミュニケーションに役立ててみてはいかがでしょうか。
9割の人が知らない犬がしっぽを振る理由
見ているだけで癒やされる可愛い犬のしっぽですが、様々な役割があることは知っている人も多いことでしょう。
体のバランスをとったり、方向転換したりする運動能力に関する役割や、寒い時に鼻を覆って体温調節をする機能もしっぽが担っています。
なかでも人間と生活するうえで重要な“感情の表現”をするという役割は、ほとんどの人が聞いたことがあるはずです。
ご飯やおやつの時間、飼い主が帰宅した時など、犬がしっぽをブンブン振っている姿は微笑ましく感じるのではないでしょうか。
しかし、犬がしっぽを振っているのは“嬉しい”からではなく“興奮している”からだということはあまり知られていません。
そのため、単純に犬がしっぽを振っているだけで感情を理解することはできないことになります。
ただ、しっぽを振るスピードや位置の高低から、興奮状態だけではない犬の気持ちを推測することはできるといわれています。
興奮状態だけじゃない感情をあらわすしっぽの動き
犬のしっぽの動きは、感情を表現しているというよりは興奮状態を表現していることになります。
しっぽを激しく振っていれば興奮状態で、ゆっくりと穏やかに振っていればリラックスしている時です。
犬のしっぽを振る行動が友好的な感情のあらわれと勘違いしていると、思わぬ事故が起こる可能性もありますので注意が必要です。
犬がしっぽを振る行為から少しでも犬の感情を読み取りたい場合は、振る速さとしっぽの高低の位置を確認するようにしましょう。
犬が喜んでいるときは、しっぽを高い位置までしっかりあげ、比較的ゆっくりと振っていることを確認できるはずです。
その逆にしっぽを低い位置で振っているときは、不安や恐怖心を犬が感じていることになります。
過度なストレスは犬の心と体に悪影響ですので、飼い主が原因を突き止めて取り除いてあげるようにしましょう。
まとめ
昔から、犬がしっぽを振ると喜んでいると認識されていましたが、少し違っていたことがわかってもらえたと思います。
しっぽを振る行動自体は興奮状態をあらわしているだけで、犬の気持ちとはあまり関係ないのです。
愛犬の気持ちを知りたいと思ったら、しっぽだけでなく、ヒゲの状態や耳の動きなどにも注目してあげるようにしましょう。
そして、あまり犬の興奮状態を長引かせるとストレスにもなりますので注意が必要です。
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