≪歯周病になりやすい犬とは!?≫
人にとっても犬にとっても恐ろしい歯周病。
大事な家族の一員が歯周病で苦しまないよう、原因は一通り覚えておきたいところです。
ただ残念なことに、防ぎようのない要因もあります。
・犬の高齢化
犬も年齢を重ねると体のあちこちが衰えてきます。
口内細菌の増殖を抑制する唾液の分泌量が減り、免疫力も徐々に落ちてきます。
そのため、歯周病予備軍ともいえる歯肉の炎症が起きやすい状態になります。
高齢になると食欲も落ちがちですが、歯周病によるケースもあるので、高齢犬の口内状態はこまめに確認しましょう。
・他の疾患による免疫の低下
なんらかの病気を患っていて免疫力が低下していることが原因で歯周病になってしまうケースもあります。
この場合、歯周病が進み食事がままならなくなると栄養不足によって回復が遅れる可能性もでてきます。
病気を抱えているときこそ、歯周病の予防やケアにも努めてあげてください。
・犬種の特性によるもの
家族として迎えられる犬にもさまざまな犬種がいますが、単に体が大きい・小さいだけではない違いがあります。
口内の構造です。
小型犬は顎が小さい割に歯が大きく、密接しています。
また、短頭種というパグ・フレンチブルドッグ・シーズーなどの特徴的な頭の形をした犬種はさらに顎が小さく、歯並びがよくありません。
これら小型犬は、大型犬などに比べて歯垢を溜めやすく、歯周病になる可能性も高いです。
子犬の頃から対策する必要があります。
≪飼い主の認識不足が愛犬の健康を損ねる!≫
犬の歯周病の原因には、飼い主に要因があるといえるものもあります。
・口内ケアの不足
食事などをしたら歯を磨く。
これは私たちにとっては常識ですが、犬に対して歯磨きの必要性を感じていない飼い主もいます。
食べかすなどが歯垢や歯周病を引き起こすメカニズムは同じですので、口内ケアはやはり必要です。
かわいがると同時に、その健康を守るために必要なケアはきちんとおこなってあげましょう。
・飼い主からの感染
意外と多いのが、愛犬とキスをしたり、噛みちぎったものや噛んで軟らかくしたものなどを与えたりする飼い主です。
何気ない行動でも、それが口内細菌を愛犬にうつし、歯周病の原因となるので注意しましょう。
≪まとめ≫
犬の歯周病は原因を取り除けないものもありますが、知っていれば対策は十分にとれます。
早めの対策、こまめな確認で予防し、愛犬が健康で長く食事を楽しめる環境を心掛けたいものです。
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