■いつから老犬なのか?
そもそも老犬とは、何歳からそう呼ばれるようになるのでしょうか。
犬は、人間よりも早いスピードで歳をとります。小型犬では人間の約4倍、大型犬では約7倍です。
老犬と言われる年齢としては、小型・中型犬で10歳、大型犬で7歳、超大型犬で5、6歳くらいだと言われています。
■なぜ犬も歯磨きが必要なのか
人間も毎日のようにデンタルケアとして歯磨きをしていますが、犬にとってもそれは大事なことなのです。
歯磨きをしないことによって、歯垢がたまり、それが歯石になり口臭がするようになります。その状態が続いているうちに、やがて、歯がぐらついて抜け落ちるなどの歯周病へと発展していきます。歯垢は、歯磨きをして取り除くことができます。しかし、歯石になってしまうと歯磨きでは取り除くことはできません。そしてその歯石こそが歯茎の炎症や歯のぐらつきを引き起こしてしまう原因となってしまいます。
そして、犬は人間よりも歯周病になりやすいことが分かっています。犬の年齢で3歳ころには80パーセントの犬が歯周病になるといわれています。以上のことでも分かるとおり、犬にとっても歯磨きが非常に大事ということが分かります。
老犬になっても健康であるためには、まずは食事から栄養を補っていかなければなりません。歯に痛みや歯周病などの状態がある場合には、食事がうまくとれなくなってしまいます。その為にも歯が健康であると、体の健康の維持へとつなげることができます。
■歯磨きの方法
子犬のころから歯磨きの習慣がある場合を除き、たいていの犬は急に歯磨きをしようと口にブラシを入れようとすると嫌がります。
初めてケアしていく場合には、まずはコミュニケーションが大切でスキンシップの延長で歯磨きをするようにしましょう。
初めに手に犬用のおやつや餌をグーで握り、その握った手の中のおやつを犬に食べてもらいます。そのあとに、犬の口元や歯を手で優しく触ります。慣れてきたら、唇をめくります。できたあとには、たくさん褒めましょう。
歯ブラシを使って磨いていく場合、いきなり全部を磨くことは難しいかもしれません。まずは、一箇所ポイントを決めて磨きます。上手に出来たら褒めてあげましょう。慣れれば磨く箇所を増やしていきます。
犬は虫歯になりにくいので歯磨きする際にも、おかしをご褒美としてあげても構いません。無理やりするとお互いに疲れますので、ご褒美をうまく利用しながら、飼い主と犬の負担を減らしましょう。
そして、犬にとっても落ち着く姿勢がありますので、お座りや寝かせてから飼い主が横から磨いてみましょう。
■デンタルケアには種類もある
人間と同様に歯磨きは毎日した方がより良いですが、なかなか慣れてくれない場合や飼い主に時間がない場合などには、歯磨き以外の方法も試してみましょう。
例えば、食後にロープやぬいぐるみを渡して噛んで遊んでもらいます。噛むことによって、歯の汚れが取れることが期待できます。お気に入りの布製のおもちゃなどを用意すれば、犬も喜び飼い主も楽をすることもできます。ただし、噛んで遊ぶと汚れ等も付きやすいので、綺麗に洗い清潔に保つことにも注意しなければなりません。
他にも、歯磨きガムなどがあります。歯磨きガムとは、適度な硬さがあり甘みのない味で大きさや形なども豊富にあります。
サイズの選び方としては、犬がガムを噛んだときに口から3センチ程度出るのがちょうど良い長さです。小さすぎると丸呑みする危険性もあり、大きすぎてもうまく噛めないので、犬にあったサイズを選び与えましょう。
このような噛んで遊ぶタイプのおもちゃやガムは、歯の汚れを取り除くことが期待できるだけでなく、犬のストレス解消にもなるためオススメです。
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