犬も人間と同様、高齢になるにつれ体の免疫力やさまざまな機能が落ちてきます。すると若いときよりも病気をしやすくなったり持病を
かかえてしまうようになることがあります。
では高齢の犬はどのような病気にかかりやすいのでしょうか?
犬の高齢期はいつから?
犬のシニア期や高齢期に決まりはないのですが、一般的には小型犬は8歳、中型犬は7歳、大型犬は5歳頃になると「シニア期」と呼ばれ、
そこから3〜4年経つと「高齢期」と呼ばれます。
シニア期や高齢期になると白髪が目立ったり、耳が遠くなったり目が見えにくくなるなどの症状が出るようになります。愛犬がシニア期に当てはまる
年齢になったら、健康診断を受けたり犬が過ごしやすい環境にするなど、適切なケアをしてあげるようにこころがけましょう。
高齢期の犬がかかりやすい病気
犬の寿命が長くなってきている昨今、犬もさまざまな病気にかかることがあります。
ここでは高齢期の犬に多い病気の中でも特に代表的なものをいくつかご紹介します。
・ガン
10歳以上の犬の約半数の死因はガンであるといわれるほど、犬にとってガンはとてもかかりやすい病気の1つとなっています。ガンにも
さまざまな種類があり、飼い主でも早期に視認できるもの、悪化してから判明するものがあります。
ガンの種類や犬の年齢にもよりますが、手術や抗がん剤を使って治療を行います。
・認知症
14歳以上の犬は人間の認知症とよく似た症状を起こすことがあります。例えば声をかけても全く反応しない、夜鳴きをする、トイレを
失敗する、徘徊するなどと言った症状が見られたら、それは認知症を発症しているかもしれません。
犬の認知症も人間同様に根本的に治すことはできないため、症状を緩和するための薬やサプリメントなどを与える対処療法となります。
不安やストレスを感じることで症状が悪化する事もあるので、生活環境など犬の過ごしやすい状況にしてあげることがとても大切です。
・心臓病
よくかかりやすい心臓病として、特に小型犬がかかりやすいと言われている心臓の弁の機能が完全に閉じてしまう僧帽弁閉鎖不全症や、
大型犬がかかりやすいと言われている心臓の筋肉が正常に動かない心筋症などがあります。
まとめ
犬がシニア期に入ってきたら、いつもよりも更に犬の健康に気を配る必要があります。体を触ったり様子をみたりして、少しでも
おかしなところがあったらすぐに病院で診てもらうようにしましょう。
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